Archive for the ‘nui’ tag
iSightを利用したジェスチャー操作
iTunesのカバーフローをiSightで撮影した画像を利用してジェスチャー操作するアプリがありました。
http://fluidtunes.com/
以前に小錦が宣伝していたEYE-TOYと同じ原理ですね。
あれは操作対象が専用のGAMEでしたが、
自分が日頃利用しているアプリをジェスチャー操作してみると、
本当にジェスチャーを必要とされる場面が何なのかを良く考える事ができますね。
今回のアプリについては、もう少し操作精度を調整すれば、
ジェスチャーからNUIに化けそうですね。
カバーフロー自体、元々NUI表現ですから、相性が良いですね。
コンシューマ向けsurface「オアフ」
コンシューマ向けの薄型surface、コードネーム「オアフ」についての情報があがってきました。
http://www.istartedsomething.com/20081014/microsoft-survey-teases-oahu-consumer-surface-computer/
正式なsurface展開すら未だ成されていない中、思ったよりも早いコンシューマ製品リリースでしたね。
具体的に価格が1499ドルとあるのも興味深いです。
記事中、家庭のテーブルがオアフの様にマルチタッチデバイスだった場合に何が出来るか?
の具体例がいくつか挙がっていますね。
- 家族のスケジュール管理/伝言板。
- 夕食前に子供が宿題をするのを手助ける。
- レシピを閲覧したり、音楽を再生したりする。
- 朝食時に新聞を読んだり、メールを読んだりする。
- レシピや気になる言葉など、個人的な情報をメモ/記録する。
情報閲覧の利用案がいくつか挙がっていますが、
そもそもこれがテーブルである事と結びつけて、あと一歩発展したいところです。
共同操作を成し得る環境作り。
ユーザーインターフェイスの操作において、
操作の確定時に他者とコミュニケーションをとる為には、
まず、共にリアルタイムで操作の確認が出来ている必要がある。
この確認において、お互い同じ対象を目で追えていれば、
より円滑なコミュニケーションを望む事ができ。
この環境作りとして、1モニター化に大きなメリットがある。
共同確認の為の1モニターには、ある程度の大きさが要されます。
パーソナルスペースを確保して互いが45cm以上離れている事を想定すれば、
15インチモニタのノートPCでも充分に確認出来るでしょうが、
マルチタッチやジェスチャー操作の環境などを考慮する場合、
腕を延ばして互いが邪魔にならない距離、腕を延ばして各所に届く範囲を確保する必要があるでしょう。
つまり、UI上でリアルタイムコミュニケーションを望む場合、あるサイズを確保した1モニタが都合良く。
携帯やiPhone、DSなどのパーソナルモニタを対象とするよりも、
wiiやsurfaceといった共通モニタに対する操作デバイスの方が都合が良いと思う次第でゴザイマス。
あたりまえかな?
まぁでも。こういうのは言葉で一回定義しておかないと肝心なときに出てこないんだ。
誰かが仮にでも定義しておかないとディベートすら発生しにくいね。
反対意見を歓迎しましょう。
自然
昼飯後、妻と散歩に出かけました。
新居の周りは、最近新しいマンションが建ち始めているものの、
まだまだ広大な森林がそのまま残されていて、
舗装されていない、ぬかるんだ土の道を歩いていると、
20〜30年くらい昔、自分が子供の頃を思い出し、
非常に懐かしい気持ちになります。
かまきり、ななふし、ヒキガエルなどの生き物にも遭遇しました。
途中、バッタが蜂に噛み付かれて引きずられているのを足下に見つけました。
しばらく観察をした後、一方的に攻撃をしかけている蜂を退治しようと思い、
持っていた傘の先端で蜂を小突いたところ、
妻から自然の関係をくずす事をするなと注意をされました。
親が子を注意する様な、ふとした発言内容ですが、その後に考えました。
「自然?」
「自然に人の行動はどこまで含む?」
「自然は過去のもの?」
僕が目で得た情報に対して「自然」に思考して「自然」にアクションをしたのですが、
この行動は「世に言う自然(または天然か?)」のバランスを崩す結果となってしまう。
これはもう自然の定義が何かがわからなくなってしまう瞬間です。
ナチュラルとネイチャーが混同される瞬間です。
一 般的な人為の及ばない状態を自然と呼ぶ場合、ヒトの出現以降、ヒトの周りに自然が作られない事になってしまうのですが、僕は「成り行き」自体が自然と考え ており、ヒトが出現して道具を使用し始めたのも、森林伐採してマンションを建てる事も全て、僕の観点の単位では自然と思う。
この定義のまま今日の出来事まで観点フォーカスを狭める。
蜂がバッタを引きずり回している。→「気になる」→「観察」→「飽きた」→「傘の先端で蜂を小突こうとする」→「ヤメロと言われる」→「やめる」
妻の発言中にいかにもヒトが自然に介入してはいけない様なニュアンスがありましたが、
これは至って自然な思考による行動フローです。
また、フロー中の 「ヤメロと言われる」→「やめる」 は人の意見による影響であり、「思った通りに行動が出来ない」瞬間になるのですが、この瞬発的なコミュニケーションは「成り行き」を形成するうえで非常に重要な要素になってきます。
さて、インターフェイスの話をします。
NUIを考える上では、「自然」の定義が重要です。
ある操作を実行する為に、人がこれまでの慣習で最も普通に(成り行きで)(考えないで)行動する事は何かを考え、
その行動を促す為に、アフォーダンスの高いグラフィックを如何に表現するかを考える必要があります。
例えば、ホテルにチェックインする際、フロントに人が誰も立っていませんでした。
フロントのデスク上に呼び鈴がひとつ置いてありました。
人はこれまでの慣習で、きっとこの呼び鈴を押せば奥から人が来てくれると考えます。
呼び鈴の形状は、中央に小さなボタンが1つついたものでした。
迷い無くこの中央のボタンを押すと「チーン」と音が鳴り響き、奥から人が来てくれました。
こうした普通の事を普通に、成り行きで、多くを思考させずにやらせる。
という事がNUIの”N”を考えるという事ですね。
またこうした思考は必ずしも1人で行うものでは無いとするのもNUIを考えるうえで重要です。
これまでUI操作に対しては、基本一人で行動をして、この行動結果に対して他者から意見を得るといった、
微妙な遅れがありましたが、NUIは目の前の事象に対して共同で思考する事ができるのが特徴なのです。
そしてUIデザイナーは神になる…
今日はとてもエキサイティングな海外のUX開発者と話をする機会があった。いくつかの新たな概念とコンセプト映像を見せつけられて、私自身のユーザーインターフェイスに関する定義に対しても新たな見地が与えられた。
ユー ザーインターフェイスは人がシステムを有効的に制する為の手段として、人とシステムとの接面に存在していると、これまで何も疑う事なく定義していたのだ が、今日見たコンセプト映像では人がユーザーインターフェイスの中で生活をしているものであり、全ての生活が情報管理された未来のものであった。
こうした話は数年前にユビキタスといったキーワードが言われ始めたときにも、同様の議論があり、いつの日か機会が人間の「道具」としての立場から、人間を快適な生活へと導く「監督」的なポジションを得るといったものであった。
http://keyqa.web.fc2.com/ubiqui.html
「そ んなバカな。」って当時も言われていた内容であるが、世の中的にはどんどん情報管理された方向へとシフトしていて、人間がシステムを理解&把握するスピー ドよりもシステムの進歩の方が早く、システムの事を一番良く知っているのはシステム自身であるといった状況が生まれつつある。
この場合、人がシステム中から最適解を得る事は困難であり、システムが人に対して最適解を提供する仕組みを作る事がベストケースとされる。まさに機会が人を制する世の中が目の前に、いやもう既に突入している事を改めて意識する必要がある。
人 がシステムにくるまれた世界は、正直言って全てが難解な世界だと予想される。これまで普通に行っていた、料理をするといった行動も、電話をするといった行 動も、何かをメモするといった行動すらも何もかもがシステマチックに裏で連携しており、人がこの仕組みを理解しようとすると頭が痛くなるものだと考えられ る。
こうした身の回りの物事が複雑になればなるほど、人に対してはナチュラルな体系を意図して与えなければならない。世の中がどんなに刷新されても人は人として自然な形でそこに存在せざるを得ないからだ。
こ うした、人に対して自然な行動や体験を与える事をNatural User Interface (NUI ニュイ) または、Natural User Experience (NUE) と言う。このキーワードは間違いなくCUI、GUIに次ぐ新たな用語となるので全てのユーザーインターフェース開発者は記憶して、常に意識しておくと良い だろう。
現実世界では人工物に対して自然が存在していたが、将来の人が住むインターフェースの世界では、人の為に自然を意識して作り上げてやる必要がある。人の為に自然を用意する事、きっとこれが未来のユーザーインターフェースデザイナーの業務となる。
人を包括する世界と自然界を想像する。これはもはや神の業なのだ。
インターフェースデザイナーは神になる為の心の準備をしておくと良いだろう。
まずは、ポピュラスでもやっておくと良いだろう。w