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iPadによる新レギュレーション
iPadが発表されて、各所で様々な盛り上がりを見る事ができますが、個人的に興味深かったのは、キーボード付のドックに縦方向に差し込むという事です。
iPadの解像度はXGAなので、日頃PCを使用しているユーザーから考えれば、当然横方向にドックインして、ノートPCの様に使用する事を想像するのですが、そこを潔く「タブレットは縦方向で使用する事をメインとする」を示したのだと考えています。
縦長を基本にするという事は、例えば業務で扱うようなエクセルや、横方向にタイムラインを持つ映像編集アプリケーション、音楽製作アプリケーション、FlashやBlendなどは、タブレットではなく、PCで扱ってくれという方針の表れだとも見ています。
先日の発表にありました通り、iPadは、ブラウジング、メール、音楽、動画、写真、そして書籍を取り扱う分野に落とし込まれます。
これまでにもタブレットPCはありましたが、iPadは、医療や工場などの分野を頭から対象にしている訳で無いところが異なっており、いよいよソフトウェアを取り扱う際の新標準を狙いに来ているのだと思いました。
各分野のアプリは今後もどんどん最適化してゆくと思います。そして、iPadの普及を追うように、各社からもタブレットがリリースされる際、縦長を基本とした新たなレギュレーションに準じる形になるだろうと考えています。
企画者としてiPadの製品としての位置付けに、もちろん興味を持ちますが、縦文化への検討をそろそろ見始めなければいけません。
UI開発によるプロダクトアウト
一ヶ月位前にGE系子会社のGI(GENERAL IMAGING)が日本進出しはじめたとの記事を新聞で目にしました。日本社員は6名ほどで安価に部材調達を行って組み立てたデジタルカメラを日本国内で安価に販売するとの事で、製品の低価格化が進む中あえて薄利多売の戦略に出るとの記事だったと記憶しています。(どうもGI社のWEBを拝見する限りではこの内容とは真逆の内容で会社紹介されていますが…)
部材さえ揃えば他の一流ブランドと同等の画質で撮影可能なカメラを提供できるとの事であり、実際に1000万画素レベルのデジタルカメラが約10000円程度で販売されているようです。
これと同じ様な話は液晶テレビにもみられ、bydesignなどの新参メーカーが安価に製品販売を行っています。
自作PCの様に秋葉原で部材を揃えてくれば個々のニーズによりマッチしたテレビやカメラの開発が出来る時代が到来したとしたら、「番組を見る」「撮影をする」といった製品の基本ニーズをどのような操作でどのようなインターフェースを介して扱うのかが間違いなく重要な要素になります。
例えば、テレビは薄くて高精細なディスプレイでしかなくなり、全ての番組はwii経由で見る事が最も面白いので、テレビと言えば任天堂の時代が来る!だとか、デジタルカメラは高性能なレンズとCCDでしかなくなり、全ての設定操作や撮影画像の管理はスマートフォン経由でネットワーク接続しながら扱う事にメリットがあるなんて事も、極端過ぎた空想話ではないと考えています。
iPhone OS 3.0 では中途半端な制限付でAVRCPに対応しましたが、この対応はこれまで特別にUIを持たなかった家電などをも拡張してゆく兆しが見え隠れしています。
携帯電話各社が製品毎にUI開発するのに投資するのを辞めて、MS、Apple、GoogleによるOS争いが始まっているのと同様、他のデジタル機器にもこうした波が押し寄せてくるのではないかと思います。
もちろん製品によっては、先程のたとえ話のように、この3社以外のメーカーも争いに参入してくるでしょう。
こうなるとUXを考慮した製品企画がますます重要…というより製品開発のほぼ全てをこの考察が占めてくるんじゃないかなって考えています。
先日iPhoneのCAMERA GENIUSというカメラAPPをダウンロードしたのですが、手振れ補正やズーム機能、音声シャッターなどの機能追加により、あたかも新製品を購入した感覚を受けました。
http://www.apptoiphone.com/2009/03/camera-genius.html
固定的に機能を持ったH/WにGUIを与えるのでなく、UI開発によりプロダクトアウトする意識を常に持ち挑む事の重要性をつくづく感じさせられます。
UI開発ツール
Flash Cataryst も Blend3 もまだ学習不足な点が多いのですが、どちらに対しても共通で面白いのは、PSD や AI を読み込み、このデザインデータをパーツごとに選択してコントロール化する作業。このワークフローはこれまでも Flash が得意としてきた手法でしたが、.NET の世界にこの新たな UI 開発手法が生まれたのは革命的なのではないでしょうか。
これにより、これまでシステム実装担当者がコントロール配置にかけていた負荷を軽減できるかと思いますし、UI デザイナーが実装に合わせてデザインの切り出し方法を思考する時間も短くできるだろうと思います。
どちらも面白いアプリケーションですが、私の業務と照らし合わせて考えると、アプリケーションの画面遷移図と照らし合わせながら処理を検討できること。各画面の定義内容をドキュメントでアウトプットできること。の両機能を備えた Blend3 には期待が大きいです。これらの機能によって私の帰宅時間が毎日1時間早くなる事がスーパーハッピーシナリオです。
Fc も Blend3 も各社より、より良い UX を実現する為の UI 開発ツールとして登場しますが、忘れちゃいけないのは、これらのユーザーは我々である事です。
限りある時間の中で我々がツールの習得や資料作成に時間を割いた分、もちろん他の業務にかけられる時間は減ります。
今後各社が実際のユーザーの事を如何に考え、どのようなアプリケーションを展開するのか1ユーザーとして大変楽しみにしています。
UX読書会
UX関連の本を数人で読みあわせて、疑問点や感銘点などを議論する会(クラブ)が、海外にはあるそうで、
この会の日本版を開催してみよう!といった号令が下記URLでかけられています。
http://uxbookclub.org/doku.php?id=tokyo
早速私も登録してみました。
平日は終電帰りが多いんですが、面白そうなので頑張って行ってみようと思います!
各社、各校それぞれでUXやXDについて思考されている方々とお話をする事で、
自分が日頃現場で感じている”XD”との差について話が出来れば有意義そうですね。
UXワーク、XDワークとは、そもそも何をすることなの?
使いやすくする為の施策、ユーザビリティワークとは何が違うか?
XDワークを行う為にはどんな学問を受ける必要があるのか?
などについても興味があるので、読書を通じて多くを得られればと思います。